GraphQL
GraphQLについて
GraphQLはまだあまり一般的とはいえないかもしれません。 理由として、下記が挙げられます。
- 自分で一からサーバを実装するのは困難で特定のフレームワークを必要とする
- リレーションをたどって秘密情報が漏れそう
- アクセス制限が不安
メリットとしては複数のマスタの情報を一回で取得できますので、フォームの表示に必要な項目などが効率良くなります。 Rust の async_graphql クレートでは先程あげた問題もなく比較的簡単に実装できそうです。
GraphQLインタフェース生成
下記のコマンドで GraphQL のインタフェースを作成します。
$ senax graphql <server> <db> [group] [model]
server : 実装するサーバパッケージのPATH
db : DB名
group : グループ名(省略可)
model : モデル名(省略可)
graphql.rs には下記の行がコメントアウトされているはずですので、コメントを解除して有効化します。
#![allow(unused)] fn main() { pub mod <db name>; }
#![allow(unused)] fn main() { async fn <db name>(&self) -> data::GqiQueryData { data::GqiQueryData } }
#![allow(unused)] fn main() { async fn <db name>(&self) -> data::GqiMutationData { data::GqiMutationData } }
サーバ起動後、 ブラウザで http://localhost:8080/gql を表示すると GraphiQL の画面で動作確認が出来ます。
GraphQLの仕様としてはRelayには対応していません。Urqlを推奨します。 また、クエリーの階層構造の一番上に取得、更新メソッドが来ることが一般的ですが、大量のメソッドが同列に並ぶのを防ぐため階層構造にしており、下記のようになります。
{
data {
note {
note {
find(id: 1) {
id,
content
}
}
}
}
}
階層構造のメリットとして階層ごとに権限の設定が可能ですので、管理が容易です。 権限設定の例のためダミーのログイン機能も実装されています。
識別子はデフォルトでスネークケースとなります。これは数字付きカラム名などを変換したときの誤動作を防ぐためです。JavaScriptで一般的なキャメルケースにする場合は --camel-case を指定してください。
rust も JavaScript もマルチバイト識別子に対応しているのにも関わらず、残念ながら GraphiQL はわざわざエラーを返してくれます。これが GraphQL の共通仕様かどうかはわかりませんが。
リレーション先の取得についてはスキーマで use_cache, in_cache が指定された1階層のみで、無限にリレーションをたどるような実装にはなっていません。